コナジラミが媒介する植物ウイルス|トマトやキュウリの被害甚大
コナジラミは病気を媒介しますか?
コナジラミは植物に直接的な被害を与えるだけでなく、さらに重要なことに、様々な植物ウイルスを媒介し、直接的な吸汁被害よりもはるかに大きな間接的損失をもたらします。
主な媒介ウイルス
コナジラミは多くの植物ウイルスの重要な媒介者であり、最も注目すべきものは以下の通りです:
- トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV) — コナジラミが媒介する最も有名なウイルスです。感染するとトマトの葉がカールして黄変し、植物は矮化します。果実は小さくなったり変形したりして、収量が著しく減少します。多くのトマト生産地域でこの病気が問題となっています。
- キュウリモザイクウイルス(CMV) — 感染するとモザイク状の模様、葉の縮れ、奇形が生じます。果実にはまだら模様が現れ、品質に影響します。
- タバコモザイクウイルス(TMV) — コナジラミの摂食によって媒介されます。感染すると葉に濃淡のモザイク模様が現れ、生育が阻害されます。
- サツマイモジェミニウイルス — コナジラミによってサツマイモの間で媒介され、葉の黄変、カール、生育不良を引き起こします。
伝染方法
コナジラミは「永続循環伝搬」様式でウイルスを媒介します。コナジラミは感染植物の摂食から数分以内にウイルスを獲得し、ウイルスは昆虫の体内を循環して唾液腺に到達し、その後の摂食で唾液を介して健康な植物にウイルスを注入します。1匹のウイルス保有コナジラミが数週間にわたってウイルスを伝搬し続けることができます。
コナジラミ特有の銀葉被害
コナジラミの幼虫の唾液は一部の植物(特にカボチャやズッキーニなどのウリ科)に対して特に有毒で、銀葉を引き起こします。これは葉の表面が金属被膜を塗ったように銀灰色に輝く症状です。銀葉は光合成と果実の品質を低下させます。これはコナジラミ特有の被害症状です。
コナジラミの防除がウイルス防除を意味する理由
植物がウイルスに感染すると効果的な治療法はなく、予防が主要なアプローチです。コナジラミはこれらのウイルスの主要な媒介者であるため、コナジラミを効果的に管理することで伝染経路を断ち切ることができます。これは特に、コナジラミが世代重複で急速に繁殖する温室で重要です。
防除戦略
- 物理的防除:黄色粘着トラップを設置して成虫を捕獲。防虫ネット(60メッシュ以上)を設置。
- 生物的防除:*Encarsia formosa*(コナジラミ寄生蜂)などの天敵を放飼。
- 化学的防除:ジノテフランを含む家庭用殺虫剤を植物に使用し、葉の裏側まで徹底的に散布。
- 栽培的防除:輪作、雑草除去、無病苗の使用。